
フルートの音色ってきれいだなあ、と初めて思ったのは、ジャンピエールランパルという名人の演奏を聴いたときだったと思います。聴いたといってもコンサートに行ったというわけではなく、「題名のない音楽会」とか、テレビでみました。テレビからの音でも違うのですね。いままでに聞いたことがない限りなく透明感のある音色でした。日本では吉田雅夫という人がいました。このひとも名人といっていいくらいの達人です。
フルートという楽器はいろいろな奏法ができます。1つの奏法につき1つの音色ということになります。例を挙げるとバンブートーン。バンブーは竹、トーンは音。つまり竹の音。竹といえば尺八。つまり尺八の音ということになります。そう、フルートで尺八の音をだすということです。ほかには、ハーモニクス(倍音奏法)。1つの音をだすことによりほかの音も出すという奏法で、1つの音を出すことによってもう一つだけではなく、2つ3つとだせるそうです。さらに他には、同時に声をだすというものです。出している音と同じ音程ならユニゾン、違う音程の音ならポリフォニック。
このような奏法を実践することで、個性的な曲ができあがります。